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大道理日記

少し昔の大道理 ~秋の暮らし 番外編 炭焼きのこと~

こんにちは。
夢求の里交流館、山縣です。
夏も終わり九月、田の畔の彼岸花の赤、金木犀の香りが秋の空気のなか優しく香って来て、すっかり秋の気配に包まれていますね。

もうすぐ完成してお届けすることになる、最新号「むくろじ平成30年10月1日号」の「少し昔の大道理」では、河内地区にお住まいの有井君枝さんから「秋の暮らし」のお話を伺い、掲載しました。

有井さんは、昭和38年まで炭焼きをご夫婦でされていたと話されていて、炭焼きについて実物の炭窯を見てみたいというのと、木炭が出来上がるまでを目の当たりにしたいと思っていたところ、大道理地区で唯一、井上哲さんが今でも(生業としてではありませんが)炭焼きをされているという話を井上館長から聞き、これは是非、炭窯を見せて頂きたいと思い、早速連絡を取ってみました。

井上哲さん、山田悦美さんのご兄弟から、炭焼きの予定が近々あり、焼く時に声をかけると言って頂いたものの8月、今年は特別に猛暑が猛威を振るい、暑すぎて出来ないとのことで、しばし時を待つことになり、9月8日。
前回焼いた炭の窯出しから、始まる炭焼きの作業を見せて頂くことになりました。
炭焼き始まり加工

折角炭焼き作業の一部始終を見せて頂いたものの、むくろじの中では、詳しく掲載することが出来ませんでしたので、ブログでご紹介させていただきます!

炭焼きに集まったメンバーは、井上哲さん、山田悦美さん、藤井敏明さんの三人で、だいたいいつも、このメンバーで炭焼きをされているとのことです。雨が時折激しく降る中、ブルーシートで雨除けを作り、窯出し、窯に木を入れる作業をされることになりました。
ブルーシート
▲生憎の雨。作業中雨に濡れないように
炭窯の上にブルーシートをかけています

井上哲さん:「父親が炭焼きをしていて、子どもの頃、作業するところを見ていました。
自分で炭焼きを始めたのは退職してからです。こちらの炭窯は、二代目で、作り直して3年です。
窯は赤土で作る、従来の炭窯の作り方で作っています。
炭焼きはだいだい年に二回しています。
今回炭木に使う木材は、椎茸栽培の原木に使ったものの残りで木炭を作ります。
出来上がった炭は掘りごたつ等に使っています。」

【窯出し】
★前回焼いた炭を取り出します

 

炭取り出し加工
▲取り出し口を密封していたレンガを取り除いていきます

窯出し掘る
▲取り出し口から出来た炭が見えます!

炭だし土除け
▲窯の焚口を塞いでいた土を取り除いています

炭だし運搬
▲窯から焼き上がった炭を取り出す作業をしています

炭だし運搬02
▲焼き上がった炭を袋に詰めています

 

【窯詰め】

炭木並べる準備加工
▲窯の中で炭木を置くための準備をされています

炭木並べ加工
▲炭木を並べます

炭木並べ窯の中
▲炭木を並べているところです

小木切断作業
▲炭木を並べた上に置く小木を作っています

小木並べる前
炭の取り出し口付近まで炭木が
並べられました

窯詰密封
炭の取り出し口をレンガと粘土を使って密封しています

焚口密封完了
▲完全に密封しました!

【口焚き】

窯の火入れ
▲▼火入れです!窯口で雑木を燃やして火をつけます

焚口火入れ02

窯の中で、炭木に火がつくと炭化が始まります

 

★3日間、窯の中で炭化した後、火を止める作業に入ります。

窯焚口火消し土掛け
▲焚口に土をかけて密封していきます

炭焼き煙突密封火消し
▲煙突部分にも土をかけて密封封鎖し、火止め終了です

以上、一連の流れで、大道理鹿野地では、炭焼きをされています。

時折激しく雨が降る中、私の質問に答えつつ、重たい炭木を運び出したり、窯に運び入れたりと大変な作業をされ、
炭焼きの窯出しから、窯に炭木を運び入れるところ、口焚き、火を止めるまでの作業を見せて頂き、貴重な体験でした!
井上哲さん、山田悦美さん、藤井敏明さん、本当にありがとうございました!

ODORI FUTURE 人と自然が繋がり里をつくり、歴史をつくる ここにはまだまだたくさんの宝物がある。 なにもないのではなく、普段のくらしで気づいていない宝物を見直し、協力し、大きくする それはこれからどんどん高齢化が進む社会の中でとても重要なことです。 大道理地区はこれからも地域の人々が協力し合い笑顔のあふれる暮らしを目指していきます。