こんにちは。先日からご紹介して来ました漫画塾生の若者六名を全員ご紹介しましたが、締め括りで今日は責任者の樹本ふみきよ先生をご紹介します。
【塾生たちへの思い】
「この度、大道理に移住した塾生六人とは何年も前からの付き合いで、ずっと見て来ましたが、全員能力のある子ばかりで、一~二年以内にデビューして、漫画雑誌での仕事をすることになると思います。必ず皆、一流になって活躍してくれると信じています。六人とも自分の課題や、やるべきことが分かっているので、心配していません。全面的に信頼しているので、私は六人の仕事を見守り、一人一人の夢が現実となっていくのを見届けるだけです。
【大好きな農業のこと】
大道理に来てからは、かねてから好きでやりたかった野菜づくりをしています。
▲野菜の苗を植えておられます
大道理に来てからは、かねてから好きでやりたかった野菜づくりをしています。祖父母が農家なので、小学生の時には田んぼを手伝っていました。苗を田んぼまで運んで行って、投げて渡したり、草取りをしたりするなどの手伝いをしていました。稲刈りは手で刈って、縄で束ねてハゼ掛けをする手作業での稲作でした。宇部に家がありますが、そこでは家庭菜園をしていて、プランターを八十鉢置いて育てていました。野菜を育てることが好きなので、塾生の胃袋を満たすためにも野菜作りをしています!
大道理では、地域のコミュニティの皆さんの温かさを感じます。耕運機も西照寺の重永住職さんのお知り合いより、無償でお譲り頂きました。そのほかにも農作業に使う道具も使えるようにして頂いてから「あげるから使い」と言って持って来て頂きました。
また、畑で作業をしていたら、地域の皆さんが様子を見に来られたり、手伝いに来て下さったりします。
【 夢 】
夢は塾生全員の子どもを抱くことです。孫みたいに抱っこして写真を撮りたいです。その写真は宝物です。それから皆が一流になって、トラクターをプレゼントしてくれたらうれしいです。
【三十年後の大道理を夢に描く】
漫画塾生が大道理に入り、それに続いて次の塾生たちなどの若者が大道理に移住していって、子どもが生まれて、孫が生まれて、三十年後、大道理の人口が増えたらうれしい、という思いを持っています。そして休校になっている小学校、中学校が復活して、地域に子どもの声が響くようになったらうれしいです。その頃、今回大道理に入った塾生たちは五十歳代の年齢になって、中心となって動いてくれているのではないかと思います。
自分たちが大道理地区に来られたのは、周南市の中山間地域振興室の菅田さんの力によるものが大きいです。菅田さんが地域の方へ話を持って行って下さり、井上正幸さんや兼平さんたちが力になって下さいました。皆さんには感謝しかありません。」
漫画塾生の六名の皆さんのお話と、樹本ふみきよ先生のお話については、大道理かわら版「むくろじ8月1日号」に掲載したのですが、通常はA3両面の紙面が、今回に限って通常版にA4一枚を加えた若干ボリューミーなものになりました。
むくろじ編集後記にも記しましたが、漫画塾生の六名の皆さんがこれからどんな作品を産み出して、どんな漫画家になられるのかとても楽しみです。