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大道理日記

伝統食の芋飴をつくりました!(サツマイモの水飴)

こんにちは。大道理夢求の里交流館の山縣です。

12月19日の土曜日に夢求の里交流館で開催する、「大道理農業小学校~ミニ門松づくりと芋飴試食会」に向けて、芋飴づくりをしました。

芋飴完成みんなで祈念さついえい

▲芋飴づくりに来て下さった皆さんと、完成した芋飴を前に一枚!

 

きっかけは、当館の井上館長の「昔おやじが作ってくれよった芋飴が美味しかった。また作って食べたい」。というひと言からでした。

しかし、作り方が分からず、頼みの綱の料理のレシピが掲載されているインターネットサイトで調べてみても、伝統食の郷土料理の本を見ても、分からず…。

実物を食べたことがないため、載せられていたレシピを見ても、どれが「芋飴」なのかという確信が持てず、途方に暮れ、高齢者サロンに来られるご婦人方にお聞きしたところ、皆さん子ども時代に親御さんが作られたものを食べたことがあっても、自分で作っていたわけではないため、作り方はわからない、と仰いましたが、実物を目にされ、食されたという経験は何よりも心強いことだと感じました。

芋飴の試作品づくりを始めるには、一人ではとても心細いなと思っていましたが、支所の山本さんが呼びかけて下さり、5人のご婦人が来てくださいました!

当初は二日くらいで出来上がれば…と想定して、12月の2日~3日の二日で仕上げる予定で、内心ドキドキしつつ…レシピを頼りにまずは皮むきからスタートしました。

 

以下、今回の作業工程について順を追って載せています!

初日【12月2日(水)】

1. お芋計量中です

2. 切った芋を水に漬けています

芋飴重曹であく抜き

3. 切った芋を1キロずつに分けて、灰汁抜きのために、一晩重曹水に漬けます

2日目【12月3日(木】

芋蒸し

4. 灰汁を抜いた芋を蒸し器で蒸していきます

芋飴蒸してつぶしてます安野さん

5. 蒸し上がった芋をつぶします。 Aさん真剣な表情をされています

芋飴蒸してつぶしてお湯加え

6. つぶした芋に熱湯を加えてゆるめていきます

芋飴麦芽投入

7. 糖化させるため、麦芽のパウダーを加えています

炊飯器で保温

8. 炊飯器で60℃前後の温度で6~7時間保温して糖化させます

炊飯器で保温。6時間経過後

 ↓

ざるで漉し中

9. 炊飯器で糖化を促す6時間の間にひと言で語り切れない様々なドラマが…。 皆さんの出して下さる様々な知恵のおかげで、なんとか炊飯器を使っての作業が完了! 糖化させた芋をザルで漉していきます

芋飴手ぬぐいの中へ

10. ザルで濾した芋を今度は、手ぬぐいを使ってAさんが作って下さった袋に入れてより細かく濾していきます。

芋飴漉し中安野さん山本さん

11. Yさんが手ぬぐいで濾す作業をされています。

芋飴漉した後の液

濾した後は、サラサラな液体状に…

芋飴漉し後繊維

漉した後、残った芋の繊維です

 

3日目【12月4日(金】

芋飴煮詰め中二人

12. 濾して液体状になったものをじっくり火にかけていくと、段々と粘り気が出て、色もきれいな飴色に変化して来ました。

芋飴完成バットに移す

13. 火を止めてバットへ移しました!

芋飴完成品!

14. 芋飴完成です! 芋の甘味がとってもやさしい 素朴な味です!

作り手のメンバーの誰も作ったことのない「芋飴づくり」。

Yさん、A・Yさん、A・Kさん、A・Sさん、Fさんに来ていただいて、作り進めるうちに、段々とその過程にある作業の一つひとつが本当に手のかかる作業だと分かってきました。そして、予定より1日長い3日かけてようやく完成!となりました。その間、こちらの準備不足があり、蒸し器が一つしかない、とか、炊飯器が足りない、と分かり、ご自宅から持って来ていただいたり、借りて持って来ていただいたり…。作りながら「温度計がない」とか「濾すための布がない」となり、途中、Aさんにご自宅で濾すための袋を作って頂きに帰って頂いたり、温度計をとりに帰って頂いたり…。

皆さんのお力がなかったら芋飴は出来上がりませんでした。

3日間という長期戦になりましたが、来ていただき、お力を貸して下さり、本当にありがとうございました<(_ _)>

作る過程では、様々なハプニングがありましたが、二日目にはYさんご一家自家製のお味噌を使ったお味噌汁、ご持参下さった酢の物、Fさんは自家製野菜をご自分で漬けられた奈良漬、沢庵等のお漬物をご持参いただき、おむすびとお味噌汁、酢の物とお漬物といった大道理野菜をふんだんに使った贅沢な昼食を皆さんで楽しく食べさせて頂きました!

みそしる

Yさん自家製のお味噌を使って作ったお味噌汁

山本家自家製おみそ

酢の物

Yさんがお持ち下さった酢の物。とてもおいしく、おかわりを繰り返してしましいました。

奈良漬

▲▼味付けが絶妙でシャキシャキとした歯ごたえが堪らないFさん自家製の奈良漬と沢庵。 ごはんが進みます。沢庵

 

昼食準備02

1日仕事となった2日目。昼食の準備をされています

昼食準備山本さんおにぎり

おにぎりをにぎっておられます!

昼食準備中

皆さんで和気あいあいとした楽しい昼食のひと時を過ごさせて頂きました!とっても美味しく頂きました!ごちそうさまです。

 

★濾した後の繊維を使った【芋繊維ケーキ&羊寒天】で無駄なくお芋を丸ごといただきました!

濾した後の芋繊維の使いみちについて、日頃お菓子作りを一切しない私には途方に暮れるばかりでしたが、皆さんのアイデアで、ホットケーキミックスを使った芋繊維ケーキと芋寒天づくりをして、芋を皮以外丸ごと全部無駄なく使い切ることが出来ました。

芋飴と繊維を使ったお菓子。そのどちらも芋の甘さを活かした優しい味のお菓子が出来上がりました!

【芋の繊維を使って、芋寒天を作りました】

寒天芋飴芋ようかんづくり

芋寒天

【ホットケーキミックスを使って、芋繊維ケーキづくりをしています!】

芋繊維ケーキ芋ケーキ

芋ケーキ焼く手前芋繊維ケーキ焼き上がり

芋の繊維でケーキを

 

 

おやつの時間

長丁場の中でのほっと一息…の場面。 お茶の時間です

蓋を開けてみると、3日間という長丁場での芋飴づくりになりましたが、来て下さった皆さんのおかげで無事完成に漕ぎつけられ、昼食時などの楽しく豊かな時間も過ごさせていただけました!

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

ODORI FUTURE 人と自然が繋がり里をつくり、歴史をつくる ここにはまだまだたくさんの宝物がある。 なにもないのではなく、普段のくらしで気づいていない宝物を見直し、協力し、大きくする それはこれからどんどん高齢化が進む社会の中でとても重要なことです。 大道理地区はこれからも地域の人々が協力し合い笑顔のあふれる暮らしを目指していきます。