2016年4月。大道理地区に男性三人、女性三人の六人の漫画家志望の二十歳代の若者が大道理地区へ移住して来られました。
住まいは男性陣、女性陣とでそれぞれ家を借りて共同生活を送っておられます。
こちらの六名の皆さんはどのようなきっかけで大道理地区への移住を決めたのか、それから漫画家を志したきっかけ、大道理地区に移住してからの生活、
そしてこれからの夢についてお話を伺って来ました。
【樹本先生と6人の漫画塾生】左から樹本先生、切戸章平さん、
原田晃太郎さん、矢尾聡一朗さん、坂井月美さん、田中美樹さん、小池香菜絵さん
【漫画塾生六名、ご紹介!】
一日ずつ、六名の漫画塾生をご紹介していきたいと思います。
今日はメンバー中、一番年長の「切戸章平(きれと しょうへい)さん」をご紹介します!
小池さんが描いた切戸さん似顔絵
『漫画を描き始めたのは、6人の中では僕が一番遅いと思います。
YICキャリアデザイン専門学校のデザイン科の卒業生ですが、在学中は画家を目指していました。
卒業後、二十歳で個展を開いたのですが、(それまで進んでいた方向性に)違和感を覚えました。
それから漫画を描くようになり、一年半かけて一本描きました。初めて描いた作品を樹本先生に見て頂いたところ厳しい評価をされましたが、先生には漫画家として影響を受け、大変お世話になっています。
大道理地区への移住は、樹本先生から声をかけて頂き決めました。
移住するまでは山口市で一人暮らしをしていましたが、生活は全く変わりました。
食事は男子三人交替で作っています。
大道理地区に移住してから朝は自然に目が覚め、毎日が充実していて気持ちが良いです。
一人暮らしの時は部屋にこもって漫画を描くという毎日でしたが、移住してからはほかのメンバーから刺激を受けていて、良い環境に身を置けていると感じます。
一日の生活の中で、漫画は7時間くらい描いていて、それ以上描く日もあります。
描いている漫画のジャンルはアクションものが主です。
ストーリーはこういうシーンを描きたいという核になるものを決めて、そこから描き始めます。
漫画を描くには五感で感動する体験が大切な糧になります。
(取材した日はたい肥づくりをされたとのことでしたが)農作業をさせて頂くなど毎日が新鮮で楽しいです。
移住後すぐに里の案内人の兼平さんから声をかけられ、地域に貢献したいと思い、芝桜まつり会場でのうどん屋さんで接客、受付、会計のお手伝いの仕事をして、
皆ソフトクリーム作りが上手くなりました。
【現在、そしてこれからのこと】
現在、周南市から依頼された仕事などをしています。
依頼されたことに応えられる作品作りを心掛けています。
大道理に移住して共同生活が始まり、ここからが漫画家としてのスタートです。漫画で生きていきたいです。
明日は小池香菜絵さんをご紹介いたします!